たばこの葉とたばこの歴史

たばこの葉とたばこの歴史

タバコの葉はもちろん植物ですが、では何の植物だかご存じですか?

 

 

たばこの葉
実はナス科のニコチアナ属の植物です。
あの黒光りするナスと同じ科目に属すると思うと、ちょっと意外です。

 

 

 

そのニコチアナ属を辿っていくと、新大陸(アメリカ大陸)に行き着きます。
このことから、たばこの風習は新大陸から
生まれたものと考えられています。
コロンブスの新大陸発見により、ヨーロッパにたばこが伝わったのです。
16世紀初頭の新大陸は、数種類以上のたばこが栽培されて
人々に使われていたといわれています。

 

 

 

現在、世界で一番多く栽培されているタバコは、
ニコチアナ・タバカムという品種です。野生の状態で確認されたことがなく
その起源がまだ分かっていません。
これまでの調査において、ボリビアからペルーにかけての
中央アンデス高地に分布している2つの野生種の間にできたものと
いわれています。

 

 

 

新大陸に住む人々は、たばこを主に次の3つの形態で利用していました。

  1. 喫煙…たばこを吸う(現在最も使われている形態)
  2. 噛む…ガムを噛むようにたばこを噛む
  3. 嗅ぐ…粉にしたたばこを鼻につける。又は吸い込む。

 

他に、たばこ葉を煮て、その汁を舐める方法もあります。

 

 

当時の新大陸において、たばこがどれだけ重要だったかを知る
資料『リオス絵文書』があります。
たばこの葉
たばこを指で挟んでいるアステカ王国モクテスマ王。

 

 

 

 

たばこの葉
たばこ玉に火を灯して、戦いの勝敗占いを行いました(『ミチョアカン史』)。
たばこは、このような政治的典礼に使われたのです。
その紫煙は神々へお贈りするものであり、神の加護を受けるものとして
炎の動きや煙の流れから、戦いにおける勝敗、将来の展望
を占ったのです。

 

 

 

北米先住民が戦いにおいて講和を結ぶ際に
パイプが使われていたことからも
たばこが儀式に重要な役割を担っていたことが伺えます。

 

 

 

たばこの葉
たばこの鎮静作用は医療行為にも使われました。
たばこは軽い興奮と刺激など不思議な効力があります。
粉末、薬湯として、座薬、塗り薬などに形を変え、
ケガ、腫瘍、リウマチなどの治療に使われました。
蛇や虫に噛まれた場合の手当てにも利用され、
それらを追い払うことにも使われていました。

 

 

 

 

ところで、日本でタバコが吸われるようになったのは
いつ頃からなのでしょうか?
これは16世紀末だといわれています。
鉄砲、キリスト教と一緒にたばこが入ってきたといわれます。

 

 

 

当時のならず者と呼ばれるような人たちが好んで使用していたようで、
江戸幕府は煙草禁止令まで出しています。

 

 

 

しかし、庶民への広まりを止める事は出来ず
元禄の頃になるとその禁令も出されなくなったようです。
この頃から喫煙具も日本独自の進化を遂げていき
特にキセルは色々な物が作られました。
陶器製のキセルもあったそうですから、かなり手の込んだ物も作られたのでしょう。
また、キセル用の道具も色々と手の込んだ物が作られていったようです。

 

 

 

たばこの葉
このような絵が残っています。

 

 

たばこの葉
民衆に広まっていたことが分かります。

 

たばこの葉

 

 

たばこの葉

 

 

たばこの葉

 

 

 

 

たばこを吸っている浮世絵も見られます。
たばこの葉
仕事の合間に「東海道五十三次 見附」 歌川(安藤)広重

 

たばこの葉
旅に「東海道五十三次 浜松」 歌川(安藤)広重

 

たばこの葉
行楽に 「双筆七湯廻」 三代 歌川豊国、歌川(安藤)広重

 

たばこの葉
いこいと共に「風流江戸八景真乳山の暮雪」 鈴木春信

 

 

 

 

 紙巻きタバコは明治時代になってからといわれています。
もちろんこの頃はフィルターなどありません。
フィルター付きのタバコが導入されるようになったのは、太平洋戦争後からのようです。

 

 

 

アンティークなたばこの宣伝です。
たばこの葉

 

たばこの葉

 

たばこの葉

 

たばこの葉

 

たばこの葉

 

たばこの葉

 

たばこの葉

 

 

この辺に来ると、最近の感じがします。
たばこの葉

 

たばこの葉

 

 

 

 

たばこの長い歴史を実感しました。