ヒュミドール

ヒュミドール

 タバコにはいくつか種類がありますが、葉巻には独特の保管法があります。
葉巻を保管する場合、特に注意しなければならないのが温度と湿度です。
乾燥タイプのリガシロなら問題はないかもしれませんが
(それでも、専用ケースを用意する人もいます)、
通常の葉巻の場合、温度と湿度の管理がとても重要になってきます。

 

 

 

 そのために必要になる道具が、ヒュミドールと呼ばれる葉巻専用の保管箱です。
ヒュミドール
多くの場合は木製で(中にはプラスチック製もあります)、中に葉巻と保管に
必要な道具を入れます。ヒュミドールには水を蓄え加湿するための加湿器と、
加湿状況を見るための加湿計を入れておきます。場合によっては温度計も入れます。
ヒュミドール

 

加湿器
ヒュミドール

 

 

湿度計
ヒュミドール

 

 

 

 プレミアムシガー(高級葉巻)は湿度68%〜72%で保管する事が好ましいとされ
(葉巻によっては湿度70%〜72%ともされます)、
常に湿度に気を配る必要があるのです。湿度が低すぎると葉巻が乾燥してしまい、
ひび割れなどの原因となります。
また湿度が高すぎると(78%以上)青カビが発生する原因になります。

 

 

 

 ちなみに加湿器に使用する水は、水道水ではなく精製水か蒸留水(ドラッグストア
などで売られています)を使用すると良いといわれます。
水道水の場合、塩素を含む色々な物質が含まれているので、
その成分が葉巻に付着してしまうからだそうです。
水道水を使用した場合、葉巻に不快な臭いがついてしまう場合もあるそうです。
また、最低でも一ヶ月に1度は水分を補充する必要があります。

 

 

 

 湿度計は最近ではデジタル式の物が主流になってきています。
ただ、個人的にはアナログ計が好きなのでアナログ式を使用していますが。
もちろん厳密さを求めるなら、デジタル式の物を置いておくべきでしょう。
また、デジタル式の湿度計に、自動加湿器が加わった物などもあり、
湿度計といえどバカに出来ないのがヒュミドール用の湿度計の特徴でしょう。
加湿だけではなく、中には自動温度管理までしてくれる優れものもあるようですが、
さすがにその様な物となるとかなりの高額になります。

 

 

 

ただ、アナログ式の湿度計でも、高価な物となるとかなり厳密に湿度を計測してくれる
物もあります。無論そういったアナログ式の湿度計は高価な物です。
安価なアナログ式でも、事前にどの程度の制度があるのか調べる(濡れタオルに
くるんで、1時間ほど放置すると正確な湿度計ならほぼ湿度100%をさします)ことで、
その湿度計の特性を見極める事も可能です。

 

 

 

 温度に関しては、日本の気候ではあまり気にする必要は無いと言われていますが、
できれば25度以下に抑える事が好ましいとされます(21度が好ましいともされます)。
その理由はタバコ虫(シガー・ビートルやタバコシバンムシ、シガーバグとも呼ばれます)
と呼ばれる害虫の発生を抑えるためです。

 

 

 

希にタバコ虫の卵が葉巻に付着している場合があり、25度以上の場合、
孵化してしまう事があるからです。タバコ虫の大きさは2mm程ですが、
その様な虫でも葉巻には大敵なのです。ちなみに、タバコ虫が嫌う木材を使用した
ヒュミドールも存在しますが、そのようなヒュミドールはやはり高価な物となってきます。

 

 

 

 また、ヒュミドールは葉巻を損傷から守る役割もあり、吸い口に事前に傷が
ついてしまうと、その傷口から空気が侵入し、葉巻の味を損なうばかりか、
葉巻にうまく着火できない事もあるそうです。

 

 

 

たかが葉巻の保管といえばそれまでですが、
良い葉巻を最高の状態で保管したいと思えば、どうしても手間は欠かせません。

 

 

 

 その他にも、ヒュミドールは日光の当たる側に置く事は好ましくありません。
日光でヒュミドールの内部が高温になってしまうからです。

 

 

 

 それ故、ヒュミドールは「男の宝石箱」とも呼ばれ、葉巻愛好家、特に
プレミアムシガー愛好家には必需品と言っても過言ではありません。
もちろん、購入後すぐに葉巻を楽しむのであれば別ですが、
ヒュミドールでしっかりと保管された葉巻は、保管状況の悪い葉巻と比べると
味に大きな差が出てしまうのです。
葉巻を気持ちよく、そして美味しく味わいたいのであれば、ヒュミドールとその付属品は欠かせないと言えるでしょう。